5月の3週間くらいのトピックス、「被爆者・国連で講演」「米国の核保有は5113発」「同性愛カップル有罪(マラウイ)」「ブルカ禁止令」「ビルマNLD解散」「チョムスキーとイスラエル」「まんが・アニメの表現規制」「臓器提供」、ほか。

猫を、喪った。
まるで、体の一部を喪失したかのよう。
な、わけでしばらく呆けておったわけで。
しかしまあここまで放置してしまうとスクラップがてんこ盛り状態。
巡回がかなりいい加減なのにもかかわらず。

と、いうことでぼちぼち、少しずつ復帰の方向で。
ちなみにソースが偏っているのは、ただ単純にリンク切れの関係なので、悪しからず。


◆ ◆戦争の世紀◆ ◆

05月08日 朝日新聞
「私の姿から目をそらさないで」被爆者・谷口さん演説
 http://www.asahi.com/national/update/0508/SEB201005080009.html

目をそらさないためにはどうしたらいいのか。ずっとずっと、考えている。

>9月になって、爆風で窓が吹き飛ばされたままの長崎市内の小学校で、大学病院が治療をしているとのことで、送られました。そこで初めて医学的な治療を受けました。まず輸血でした。でも、私の血管に輸血の血液が入っていかないのです。内臓がおかされていたのでしょう。貧血が激しくて、焼けた肉が腐り始めました。腐った物がドブドブと、体内から流れ、身体の下にたまるのです。身体の下にはボロ布を敷き、それに体内から流れ出る汚物をためては、1日に何回も捨てなければなりませんでした。

>その当時、やけどやけがをした被爆者の身体に、うじ虫がわいて、傷の肉を食べていました。私には1年過ぎてから、うじ虫がわきました。うじ虫が傷口をかじるのがたまらなく痛いのです。

>この写真は約半年後「1946年1月31日」に撮影されたものです。

>私は身動き一つできず、腹ばいのままで、痛みと苦しみの中で「殺してくれ!」と叫んでいました。誰一人として、私が生きられると予想する人はいませんでした。医者や看護婦さんが、毎朝来ては、「今日も生きてる、今日も生きてる」とささやいておられました。家の方では、何時死んでも葬儀ができるよう準備していたそうです。

>身動き一つできなかったので、胸が床ずれで骨まで腐りました。いまでも、胸は肋骨(ろっこつ)の間がえぐり取ったような深い溝になり、肋骨の間から、心臓が動いているのが見えます。

少なくとも、隣で泣いているだけではダメだよな、と自分を叱咤しながら。



◆ ◆アメリカ戦争◆ ◆

05月04日 朝日新聞
米、核5113発保有と発表
 http://www.asahi.com/international/update/0504/TKY201005040090.html

「ぼくこれだけ減らしたんだよ、偉いでしょ、エッヘン!」てな感じなんだろうけれども(←偏見)、そうは言うてもこれだけの数あるんじゃあ、ジンルイ何回滅ぼせますか? というかなんというか。



◆ ◆虹の記録・あるいは性的少数者に風通しのいい世界は◆ ◆

05月17日 AFPBB
同性愛嫌悪に反対!パリ・トロカデロ広場で「キスイン」イベント
 http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2727172/5763919

「ダイ・イン」ならぬ「キス・イン」ね。メモメモ。


05月19日 CNN(yahoo! 経由)
「婚約」で逮捕の同性愛カップルが有罪に マラウイ
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100519-00000009-cnn-int

05月21日 CNN(yahoo! 経由)
マラウイ同性カップルに14年の刑 英政治家らが非難
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100521-00000006-cnn-int

人が人と愛し合うだけで、罪になるなんて、んなアホな! 。。。涙


05月20日 FAPBB
最高裁判事の候補が同性愛かでアメリカもめる 「ソフトボール=同性愛」だなんて
 http://news.goo.ne.jp/article/newsengm/world/newsengm-20100521-01.html

珍しく、コラムから。最近珍しく膝を打った話。引用長い、スマン。

>またこの憶測に対するホワイトハウスの反論の仕方が、困り者で。要するに、「ケーガン氏が50歳にもなって独身なのは彼女がゲイだからではなく、結婚したいのはやまやまだけど出来ないでいる可哀想な人だから」——という論調をとってしまった。日本的な表現をすれば、「彼女はゲイじゃなくて、負け犬なんだよ」ということになります。

>つまりなんですか。同性愛者かどうかはそんなに全否定しなくてはならないほど最高裁判事に不適切なことなのですか? 50歳で独身であることは、そんなに恥ずかしいことなのですか? 結婚したくてもできないのだと強弁しなくてはならないようなことなのですか? 最高裁判事に指名されるほどのキャリアをもつ50歳でストレートな独身女性が幸せであってはいけないのでしょうか? 既婚者に同性愛者はいないとでも思っているのですか?——などなどの批判が、こんどはホワイトハウスに向かって放たれるようになり。いやはや。

>これについてニューヨーク・タイムズの名物コラムニスト、モーリーン・ダウドは19日、「50歳で独身で、太り気味で、髪型も服装も野暮ったい女性」はすなわち「結婚できない気の毒な人だ」とホワイトハウスにまで言われなきゃならない存在なのかと、辛辣に書いています。その女性が訟務長官で、クリントン政権で法律顧問を務め、世界に名だたるハーバード・ロースクールの学部長を務め、有能で明るくてお茶目で学生の人気も高い、ちょっと間抜けなところもあってそこが愛嬌になっている、素敵に魅力的で求心力のある女性だという、それだけではダメなのかと。そしてそもそも「有能な女性=結婚しにくい」「有能な独身女性=気の毒」「同性愛者=最高裁判事にふさわしくない人」ということなのかと。そんなメッセージをホワイトハウスが(無意識にでも)それこそほのめかしてしまったのは、実に残念なことだったと。

確かに。その人の性的指向がどうであれ、50代の独身女性で、容姿が別に凡庸であっても(あるいはそれ以下の形容詞をつけざるを得ない人であっても)、そこそこ魅力的かつ仕事能力の高い人はいる。いくらでも、と言うほどかどうかはさておきだが。
というか、そういう知り合いがまったくいないだなんて、なんてつまらない世界に住んでいるんだろう、その輩は、と思ったり。



◆ ◆不寛容な世界◆ ◆

05月12日 共同通信(goo経由)
仏下院、「ブルカ」禁止決議採択 「女性の尊厳損なう」
 http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/world/CO2010051201000113.html

05月12日 AFPBB
仏下院、イスラム女性のベールを否定する決議を採択
 http://www.afpbb.com/article/politics/2725524/5742720

05月12日 朝日新聞
仏でブルカ否定の決議採択 「国の価値観と相容れない」
 http://www.cnn.co.jp/world/AIC201005120004.html

05月20日 AFPBB
仏、ブルカ禁止法案を閣議決定
 http://www.afpbb.com/article/politics/2728208/5773979

何、この「余計なお世話」法。しかも「尊厳」って……他者の物差しで測るもんでしたっけ?



◆ ◆国境を越えて・ビルマ◆ ◆

05月06日 朝日新聞
ミャンマーNLDが解党 最大の民主化勢力消える
 http://www.asahi.com/international/update/0506/TKY201005060304.html

05月07日 AFPBB
スー・チーさん率いるミャンマー最大野党NLDが解党
 http://www.afpbb.com/article/politics/2723800/5724656

05月07日 朝日新聞
ミャンマーNLD、一部が総選挙参加へ 新党結成方針
 http://www.asahi.com/international/update/0507/TKY201005070412.html

うむむ……



◆ ◆パレスチナイスラエル◆ ◆

05月17日 AFPBB
言語学者チョムスキー氏、西岸入りをイスラエルが拒否
 http://www.afpbb.com/article/politics/2727038/5765321

05月18日 毎日新聞yahoo! 経由)
イスラエル チョムスキー氏のパレスチナ自治区入りを拒否
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100518-00000016-maip-int

05月18日 朝日新聞
イスラエルが入境拒否「あなたの言うこと気に入らない」
 http://www.asahi.com/international/update/0518/TKY201005180200.html

>検問所の通行拒否の理由についてチョムスキー氏は、「わたしの主張と、講演をイスラエルの大学でも行わないことが気に入らないため」と説明されたことを明かした。「『わたしの話す内容を気に入る政府があるのか?』と切り返してやったよ」 (AFP)

チョムスキー氏の訪問は当局者に事前に把握されており、職員は「あなたの言論についてイスラエルは快く思っていない」という文章を読み上げた。職員は著書を読んだことがあると告げ、終始、任務を恥じ入っている様子だったという。 (毎日)

そりゃ、チョムさんの文言は気に入らないだろうなあ、イスラエル。にしても、ストレートすぎる反応。



◆ ◆ニッポンもんだい◆ ◆

05月19日 朝日新聞
強制わいせつ致傷の被告に求刑上回る判決 さいたま地裁
 http://www.asahi.com/national/update/0519/TKY201005190374.html

05月20日 時事通信(goo経由)
性犯罪、殺人で量刑重め=死刑と無罪ゼロ、無期8人―判決530人・裁判員制度1年
 http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-100520X920.html 

というか、今までの量刑が「市民感覚」よりも軽すぎたんじゃね? 特に性犯罪なんかだと。


05月24日 朝日新聞
親は心配していない?
 http://www.asahi.com/showbiz/column/animagedon/TKY201005230134.html

朝日のこのコラムは正直当たり外れが酷くて、というか外れが多くて、なんでこのヒト朝日で原稿書いてられるんだろう? というくらい低いクオリティなんだが(決してオタクだからではなく、書き手の個性として)、これは納得。まあ、データがしっかりしているということもあるからかもしれないが。


05月25日 医療介護BCニュース(yahoo! 経由)
臓器提供の意思表示、自己決定権の保障を―日弁連が意見書
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100525-00000007-cbn-soci

>改正臓器移植法では、臓器提供の「意思がある」という本人の表明に基づいていた従来のルールから、本人の明確な意思表示がなくても家族の書面による承諾が得られれば移植に進めるように変更される。このため、臓器提供を望まない人は、「意思がない」ことについても何らかの明確な表示が必要になる。

「『意思がない』ことについての明確な表示」をどう保障するのか。というか、これが一番マジョリティのような気がするんだが。
判断保留というのは、決してやましいことではないのだし。というか、迷って悩むのがニンゲンってぇヤツじゃあねーか、なあ。



◆ ◆これはおそロシア◆ ◆

05月04日 AFPBB
プーチン首相、ペルシャヒョウとふれあう
 http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2723448/5707472

しかしなぜ、コイツはこんなに猛獣とばかり「ふれあい」たがるんだ?



◆今月の、これは飼育者の技量が問われる……◆ ◆

05月17日 AFPBB
警察犬ならぬ「警察鳥」、その名はシャーロック http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2727115/5761795

というか、とてもじゃないが自分では飼いきれないだろう。カッコええねんけども。



◆ ◆今月の、ヨガマスター?? ◆ ◆

05月10日 AFPBB
70年断食の印ヨガ聖者、科学者も仰天
 http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2724999/5722969

>70年前から食べ物も飲み物も摂取していないという83歳のインド人ヨギ(ヨガの聖者)について、体の仕組みを15日間にわたって調査したインドの科学者たちが、観察期間が何事もなく終了

てか、本当に「生きている」のか? まさか非実ざぃ…いや、なんでもない。



◆ ◆今月の、猫が死んでから初めて「嬉しくてウルッときた」話(2題)◆ ◆

05月21日 AFPBB
高額ながん治療薬、英大手スーパーが原価で販売
 http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2728413/5783206

こういう企業があるってこと、世の中まんざら捨てたもんじゃあねぇ。


05月25日 NNA(yahoo! 経由)
【インド】低コスト義足が世界を変える:ジャイプール・フットの取り組み
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100525-00000016-nna-int

>ジャイプール・フットの歩みは1968年、地元の人の手でくずゴムや木など周囲にある材料を使った義足が開発されたことに始まる。最初の7年間に制作された義足は50足にも満たなかったが、75年にBMVSSが設立されたのを契機に生産が拡大。BMVSSは現在、技術者約50人、医師3人から成るスタッフを抱え、年間2万足弱を制作できる体制を整えている。患者は診断後3〜4時間で義足を手にできるほか、アフターサービスも受けられるという。

>だが、どうして低コストで、性能の良いものが作れるのか。こうした問いに、メッタ氏は「米国など先進国の義足がなぜ高いのかを考える必要がある」

そう思った上、それを実現してしまうところのスゴさときたら……!!


◇ ◇ ◇

まだ本格復帰なのかどうかは、よくわからない。

更新する気力が出たら、またその時に。
では、また。

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