今回のトピックス、「血の日曜日、謝罪へ」「ブルカ禁止inスペイン」「無人機、国連で批判」「ビルマ選挙続報」「イスラエル告発」「(オススメ)中山元の哲学カフェより」。

茶トラがわがままを言って困る。
いや、何を言っているのかよくわからないのが、困る。
13年も付き合っているが、この鳴き声の謎はいまだに解明できへん。
は〜ぁ〜。


スクラップを。


◆ ◆歴史からの照射、歴史への照射◆ ◆

06月16日 AFPBB
英首相、北アイルランド血の日曜日事件」を正式に謝罪
 http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2736220/5883926

06月16日 CNN
北アイルランド血の日曜日」事件で英首相が謝罪
 http://www.cnn.co.jp/world/AIC201006160018.html

06月16日 朝日新聞
血の日曜日事件は「英軍に非」 真相究明委が結論
 http://www.asahi.com/international/update/0616/TKY201006160474.html

メモ。自分用に、メモ。U2のブラッディ・サンデーを歌いながら。



◆ ◆世界の不寛容、スペイン◆ ◆

06月16日 AFPBB
スペインもブルカ禁止法案提出の意向
 http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2736221/5884495

人間の尊厳との折り合いって、なんかもうこういうゴリゴリに「尊厳決めるの俺たちね」の俺ルールを押しつけるカトリックたちの偽善っぷりがなんとも香ばしいというか。個人が特定しづらいとかそういう意味での不安はわかるにしても、その不安や治安問題をことさら人間の尊厳とか女性の人権とかってことにしてしまうのは、おかしい。



◆ ◆アメリカ戦争◆ ◆

06月17日 毎日新聞yahoo! 経由)
無人機>民間人犠牲で高まる批判 国連報告書、攻撃停止を要求
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100617-00000004-maiall-int

>報告書は、世界各地の非合法殺害(処刑)について同理事会に報告するフィリップ・アルストン特別報告者が作成した。特にCIAの攻撃について「数百人が殺され、罪のない人々が含まれている。秘密裏に実施され、市民が違法に殺されても事後調査が行われているのかどうかすら国際社会は分からない」と批判。国際人道法(ジュネーブ諸条約)違反の疑いがあるとして、攻撃の停止を求めた。

重要な指摘。



◆ ◆国境を越えて・ビルマ◆ ◆

06月17日 朝日新聞
ミャンマー中央選管、NLD分派の政党設立を許可
 http://www.asahi.com/international/update/0616/TKY201006160510.html

ビルマ続報。メモメモ。



◆ ◆パレスチナイスラエル◆ ◆

06月17日 神戸新聞(共同配信)
イスラエル側の正当防衛否定 支援船乗船の国会議員
 http://www.kobe-np.co.jp/knews/0003102049.shtml

個人的に重要だと思うので、記事部分全部引用。スマン。

イスラエル軍パレスチナ自治区ガザへの支援船を急襲し、乗船者9人を射殺した事件で、乗船していた唯一のイスラエル国会議員で、アラブ人女性のハニン・ゾアビ氏(41)は16日、「イスラエル兵の命が危険にさらされていたとは到底思えない」と語り、イスラエル側の正当防衛の主張を否定した。エルサレム共同通信の取材に答えた。

>ゾアビ氏は事件後、乗船をイスラエル国内で責められ、無数の殺人予告を受けている。国会の委員会では「裏切り者」とののしられて議員特権のはく奪を議決され、本会議での審議を控えている。市民権のはく奪を求める動きもあるという。

>ゾアビ氏は、軍部隊にナイフなどで立ち向かった乗船者が10人程度だったのに対し「兵士は全部で100人以上いた。乗船者の頭を拳銃で撃つ必要があったのか」と指摘。支援船を制圧した軍部隊に「重傷を負った乗船者2人の救急搬送を要請したが、拒否された」と明らかにした。

こういう気骨のある人物がいるというだけで気持ちがまだ救われる気もするが、そこに対する殺人の予告だとか市民権はく奪の動きだとか、よくもまあそこまでニンゲン腐れるものだな、と。



◆ ◆個人的に、どうしても大切だと思った視点◆ ◆

06月17日 日経ビジネスオンライン
中山元の哲学カフェ
過去の労働を再編するように生まれた新たな労働の姿 「働く」その10
 http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20100615/214958/

実は密かな(でもないか)中山さんのファンなんだが、今回は特にここ大事、と思ったんで自分用のメモに。
基本、全文通読推奨なので、できれば上記リンクへ。ぜひ。

>たとえばすでに指摘したように、原子力発電で利用される核反応によって、自然のうちに存在しない元素が作られる。そして同時に、放射線学的な毒性が数百万年も残りつづける長寿命の放射性核種を作りだす。これは廃棄物として、安全に処分しなければならない。人間の生活の便宜のために利用した核反応が、将来の世代の人間に巨大な負担をもたらすのである。これは科学技術と、自然に働きかける人間の労働が作りだした思わぬ副産物である。
(中略)
>(中略)原子力発電の恩恵をうけた世代が、将来の世代に大きな負担を与えずにこの廃棄物を処分することは、倫理的に大きな課題でもある。

哲学者が労働というものを「時間」概念を適切に当てはめて考察するだけでここまで簡潔で本質に迫る提示がなされていく。
そしてまた、

>さらにアメリカは、海外での軍隊活動の一部を民間企業に委ね始めている。
(中略)
>問題なのは、これによって軍人と民間人の区別がなくなり、シビリアン・コントロールの意味が変わってきたということである。「戦争に利益をみいだすPMCのトップが政府の要職に就いて、軍部に強い影響力をもち、そうした文官の方が軍人よりもはるかに好戦的な姿勢をみせるというねじれ現象が存在する」[6]ことである。

>軍隊という「労働」のカテゴリーが適用さない空間に、経済的なカテゴリーが介入することが、軍隊の論理を大きく変質させる可能性がある。

補足すると民間軍事会社への委託は別にアメリカだけではなくあちこちの国で行われていることだが、そうしたツッコミはともかくとして、この指摘はかなりの重要。
既にシビリアン・コントロールの意味をなさない状況がシビリアン・コントロールとして扱われているという事態にワタシタチはどう対応していくべきなのか……



◇ ◇ ◇

考えることが多いので、今日はこの辺で。

運が良ければ、また明日。

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