【別件・話題】こんな食育もあるよ、というハナシ

今回はスクラップではなく。
半年に一度程というまぁたまのことではあるのだが、はてなで「食育」への、なんか的外れ(に見えるよぅ)なエントリーがアップされるのを見聞きしたりするもんで、今回はこういうのを紹介するよ、というエントリー。


カッコいい中高年をサポートする食事バランスガイド
 http://www.maff.go.jp/j/balance_guide/b_sizai/pdf/cyuukou_all.pdf


こちら。昨日(09月09日)、ウェブにアップされたばかりである。
(リンク先ファイルがpdfなのでちと重たい、何かとスマンな)


これは、農林水産省が毎年作成・配布している食育教材のひとつ。
食事バランスガイド」という概念を、「子ども向け」「若者向け」「中高年向け」「高齢者向け」それぞれに向けて伝えようという媒体だ。それぞれの傾向に合わせた食事の仕方を、1日を基本にして「こうするといいよ」と紹介しているヒント集のようなもの。


リンクの「中高年〜」に関しては、対象は中高年男性。同じ中高年でも、女性の事例はない(スマンな)。
まあ、食生活のセルフコントロールができないであろう比率は、中高年の場合は男の方がはるかに多いだろうということで、男性限定となっている。
ちなみにこの層の男性、中高校生の頃は家庭科が男女共修でなかった人が多い(たぶん)。ということで、その下の若者層と比べると、基礎的な食の情報を持っていない人の比率が多い、と思われる。下手したら、給食などにからめて学校での指導のある今の小中学生よりも、その父親の方が食についてものっそい無知であるという可能性もある。男性向けになっているのは、そういう面も含んでのことだ。


よく、食育の話題になると、子どもに栄養バランスを教え込むだとか(食育の「育」から子ども対象だと勝手に思い込む、コレは「環境教育」が子ども向けだと勘違いするのと一緒)、はたまた母親の手作り料理だとかいう話題にシフトしていき勝手にヒートしている例だとか(これは「食」=「料理」=「女」「母親」という三段論法?)があったりするんだが、
少なくともこの媒体に関しては
・自立した個人が自分の食事を自分自身でコントロールして己の健康を維持する、そのための手助けとなる情報提供をする
ことにシンプルに特化している。
だから、女房が旦那の食事の管理をする、という観点はここでは一切排除。自分のことは自分でやれ、今はやりの自己責任、自助努力だ。


と、まあ長々と紹介したんだけれども、実はこれ、自分の仕事だったりする(一部だけどな)。


ネタ元は手前味噌だが、とりあえずはてな界隈だと妙に極端な方向に流れがちな「食育」の話題を、もうちょいニュートラル(というものがあればだが)に提供してみたいな、と思ったんのんでな。
少なくとも、食育というものが、別に子ども向けのみの概念であったり女だけが担うというような観点から話始めるもんではないというのが共通の認識になればいいな、というだけのことなんだが。


幾つかのギャグがほぼ思いつきそのままで通ったのが、個人的には嬉しかったり。


◇ ◇ ◇


と、いうことで別件はここまで。
明日はまた、普通のスクラップで。

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